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早池峰大償神楽 稽古の記録

その4 第4回稽古 嬉しかった「三番叟そろそろあがったナ」の言葉

例によって早く着く。
EとTは大償神社を見に行く。
私は残って体慣らし。
意外と早く佐々木金重会長さん現れて中に入る。
しばらく待っているが誰もこないので金重さんの太鼓で踊ることになる。
畏れ多い。
テンポかなりゆっくり。
踊っている最中に阿部さんが現れて何時の間にか前で踊ってくれている。
他の人と又随分間合いが違うと言う感じ。
でも一番最初に教えてくれたのは阿部さんであった。
人によって踊り方がかなり違うと言うこと。
一通り通して踊って”千早”を着けて踊ってみると言うことになり、まず汗がひくまで阿部さんの「山の神舞」の復習。
その間に私は地元の歌謡の本から三番叟の詞を書き写す。
千早、2着出してくる。
一緒に来ていた他の二人が着けて踊ることになる。
他の保存会の人たち現れていて結構な人数になっている。
踊るのは私達のみ。
金重さんの詞聞き取れない部分かなり多く難儀したがまずは無事に通る。
指摘してくれる気配ないのでまあパスかとも思うが、こちらからまずい所、ダメな所がないか阿部さんに聞いてみる。
”いいんじゃないか”と言いながら数箇所ダメを出してくれる。

千早を着けたのでその扱いにともなった踊りの工夫
(1) A’パターンの扇子をあおる所のニュアンスというか軌跡。
(2) B、Cパターンの後のジャンプの時の手の出すタイミング。
    袖が絡まないように着地してから手が出るように。
(3) Dパターンのジャンプの時の両手の振り分け、前から大きく左右に振り分けて回すとカッコ良い。
(このA,A’,B,C,D等のパターン分けは菊池が踊りの流れを分析した結果、その法則を便宜上分類した記号です。この踊りの分類の結果は後ほどの回で図入りで紹介いたします)

こちらからタイミングのわからない所質問。
ほとんど踊り手の方で先行して振りに入ることによって解決することがわかる。

阿部さん”三番叟のテープ(ビデオ・テープのこと)何人か持っていますか?”
     ”一人のだけで無く、何人かのを見くらべながら研究した方がいいですよ”
     ”最初の登場、Aパターンの時、千早は小指でおさえておいて踊ると良い。腕がはだけないから・・・”

明日は公演に出発なので早めに伝習所を出発。
車中にて。
 Pさん「三番叟、そろそろあがったナ・・・」

素直に嬉しい!

 

三番叟について
(「平成14年度こども伝統芸能北東北大祭典 北の子 大地に舞う」の「演目解説」より)
国土経営の時代の神「いざなぎのみこと・いざなみのみこと」二柱の神の御子「蛭子命(ひるこのみこと)」の舞いとされている。生まれながらにして立ち居が不自由だった為、世の艱難辛苦に耐えながら地祇の助けにより、身は健やかにして心優しく成長する。後に農耕の業を知り、漁猟の道に長じ、金銀財宝に恵まれたというエビス様といわれる福の神の神話が舞に仕組まれたものと言われ、式舞の三番目に演じられる舞とされている。     

早池峰大償神楽 稽古の記録 表紙ページ

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