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早池峰大償神楽 稽古の記録

その3 第3回稽古 それも芸の内

前回の稽古から三週間ほどあいての稽古参加。
本当は先週受けたかったが、先週は大償の皆さんの都合が悪くてダメ。
舞台の通しやら追い込みが近くなりあまり稽古が出来ていないので不安もあったが、かえって理性的になれているかも・・・と甘い考え。
伝習所に着いて待つことしばし。
佐々木金重さん(保存会の会長さん)のんびりと現れる。
8時前。
”おゝ早エな・・・”・・・とはびっくり!
伝習所に上がり、やゝして阿部さん現れる。
やるか・・・ということになったが、誰も前で踊ってくれる人がいない。
不安がよぎるが阿部さんは頓着せずにもうやる気配。
エエイままよ・・・!何とかなるかという気分で踊り始める。
さっそく最初の部分でつまづく。
実は本舞台で若干借用させてもらっているその間合いがさんさ踊りの囃子で踊っているので必要以上に振りが大きくなり半拍ほどずれてしまう部分があったのだ。
指摘されて納得。
抜き稽古をした後、続けて踊ってみる。
不安を一杯抱えたまま、何とか最後まで踊り通すことができる。
結果的には良かったと思う。
内実はほとんど各入りで間を外したりはしたが、何とかいくもんだ、ということに確信を持てたことが。

幾つか手直しあり。
現れた栗田さん、カネちゃんを前後にして踊る。
3回目、栗田さんについて踊る。
やっと3回目にして全体の流れをつかむことが出来たよう。
体調も最後の方が体、下半身がこなれて来たような感じがする。
わからない部分もかなり少なくなってきた。
よって全体の流れ、やゝ体に入ってきたかと思える。

終わって例のごとく皆の稽古を見学。
鳥舞(例の若者の一人は欠)最後まで通していた。
彼はまだ頼りなげであるが佐々木隆さんの言うには、まずとにかく最初通して踊って(わからないところが少々あっても)それから細かく稽古をしたほうが良い・・・・という方法のよう。
なるほど。

栗田さんとカネちゃんの「鞍馬」始まる。
佐々木隆さんが手直ししている時に踊ってくれる踊り、やはり見事。
栗田さんから受けた印象とは全く違ったイメージ。
佐々木隆さんの手直しでは棒を構え、顔を二つほど振るが、その方向の順番を言っている。
”私はこう踊ってきた。二回目は足を出す方に振って、足だし横に上げ、重心を乗せるんだ”
なるほど・・・・形も決まっている。
そして太鼓に戻りながら・・・
”反対にやっている人もいるかも知れない。背中から飛んで重心を乗せる人もいるかもしれない。それはそれでいい。それも芸の内”
・・・と言い放つ。
(笑い)
ううーん・・・やけに感心してしまう。

阿部さんの「山の神舞」「松迎え」と続いて手直し。
これまた見事な舞を佐々木隆さん見せてくれる。

稽古の進行は自分で見てもらいたい出し物の、見てもらいたい所を出し合うという方法であった。
勿論時には・・・次は何々をやってみろ・・・ということもあるが。

”さあ次は何やるんだ・・・”と声をかけられる。
”当分三番叟を続けますので”と、お断りする。
”・・・三番叟専門か・・・”
と言われる。
からかわれているのだ。
残念ながら見てもらえるものが今の所は無い・・・。
その内きっと・・・・・・・・・・・・・。

 

三番叟の舞の由来 (3)
(前回からの続き)

まず幕出しは尻から舞出る。これは所謂正常分娩でない、早期分娩を意味する。そして扇を以って顔を覆い円舞する。幼児の視力の無きこと、東西の方位の知らぬことなのである。
面相の顎の離れていることは、佝僂病の骨の発育不良、言葉の不自由に対する表現なのである。一本足で踊る姿は孤立難行辛苦の形相なのである。面相の黒さは、地神となって農耕に励む土の色相なのである。最後に上体を仰向けに曲げる態は健康快復、身心異状なき態である。
そして、手招きする所作は所謂招福の形である。
(この資料の全てが正しいかどうかは私には判断がつきませんが、参考までに取り上げてみました。悪しからず)

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