うまい秋田地酒紹介
福乃友 今年の冬樹は?
 存知、にしき郷の酒蔵、福乃友。

 秋田の酒をこよなく愛する酒造家であり社長でもある、一星邦彦さんの思い入れの一本 無調整 純米吟醸生 冬樹です。

「冬樹」8年目の仕込み・・今年の冬樹は・・。今年の出来は、どんな味か??興味津々ですね。

「暖冬だぁー」という予報通り今年の新年三が日は、雪のない状態で過ごした秋田県です。酒造りにとっては「どうかなぁ」という年明けだったのですが・・。一月下旬からは、ほぼ毎日のように真冬日の「雪」マークとなりました。
(やっぱり雪国秋田は、こうでなくっちゃねぇ!)
雪は止むことを忘れ降り続け、積もった雪は、1m50cm以上となりました。福乃友の土蔵造りの「蔵」は、積もった雪と、屋根からおろした雪に覆われ、スッポリ蔵ごと雪の中に隠れてしまいました。これぞ、本当に蔵ごとの「雪中仕込み?」??となりました。

冬樹

当店では、お馴染みになりました「冬樹」ですが、初めての方もいらっしゃると思いますので商品の特徴を少し上げてみましょうか。

 まず、このお酒は、秋田流・花酵母を使って、「キヨニシキ」という一般米で、酒米の王者「山田錦」で造ったお酒に挑戦すると言う大胆なテーマではじまりました。
でも、酒米の王者「山田錦」の優位性はどうしようも無く、比較するのはやめて、ひたすら我が道・・・。 と言うのが蔵元さんのお考えのようです。
お米についての話は、特派員レポートを参考にして下さいナ!

 そして「単一原酒?」???、聞き慣れない言葉でしょうが、まあ、簡単にいうと一本のタンクのお酒を、味の調整を一切しないで原酒のまま出荷しているという事です。

 一般的には、実はお酒は、味を調えるためにブレンドしているものがほとんどです。
 ですが、それは決して悪いことではないのです。

 たとえば、同じ銘柄のお酒を、タンク3本で同じ原料で、同じ条件で造ったとするでしょ。
 すると、当然の事ながら味は、一本一本、微妙に違ったものができるんですね。

 でも、酒造会社では当然同じ味でださなくっちゃいけない。

 そこで、この3本のタンクでできたお酒をブレンドすることにより、どれも同じ味にしているのです。

 もちろん、美味しいお酒にするために、たとえば「酸味が強いタンク」と「甘味が強いタンク」ができてしまったら、消費者のみなさまが納得していただける味に仕上げるために、そのブレンドの方法を試行錯誤して毎年、同じ味にするように努力しているのです。

 というように、普通は、どこの蔵元のお酒も、タンクの微妙な味の違いをブレンドすることにより調節しています。

 ですが、この「冬樹」は、そのブレンドを一切していない。

 一本のタンクでできたものを、味の調整一切なしで、そのままの状態で瓶に詰めています。(^^)

 その上、原酒のままですから、蔵に眠っているものを、何もしないで「そのまんまの状態」で出しているということなのです。

 ですから、この「冬樹」は、「味の調整しなくても、美味しいお酒」という福乃友の自信作といっていいと思いますし、一星さんの口癖である「できあがった酒は、天の恵みであります。それを、人の手によっていじくってしまっては申し訳ない。」という酒造家としての主張を形にしたお酒と言っていいと思います。

アンケートの中には、「味が綺麗になりすぎたぞーっ」という声もあったそうですが・・。さて、今年の味はどんなでしょうか?

 とにかく、「香りが最高」です。
 封を開けて、盃を口に持っていくと、とても良い「みずみずしくフルーティな香り」がして感動してしまいす。
 そして、福乃友らしく「米の持つ旨味を最大限に引き出した、酸味のある甘さ」は「甘口はダメ!!」という人にも是非飲ませてみたいという衝動にかられますし、野性的な味も感じられ楽しめます。(スッキリはしていません。重厚な味です)<(^-^)v

この福乃友 無調整 純米吟醸 原酒 冬樹は、まさしく「福乃友」の蔵の特徴を最大限に表した一本だと思います。

 私なんか、「にしき郷」でお世話になっているのですが、どうしても、この「冬樹」を飲むと、ちょっと笑ってしまうんですよ。(^o^)ノ
 何故って・・・聞きたい?・・・ナハハハハ(^^)
このページを見ている人だけに教えちゃうけど、実はこの「冬樹」という名前。
誰だって「真冬の山に立ち、春を待ち続ける冬の樹木」ってイメージでとらえるでしょ。・・・
でもね、ホントはね。(^^;;;
 この福乃友の社長 ・一星邦彦さんが、タレントの「モト・冬樹」に似ているという所から名付けられたんだって・・・(笑)

 なんと、まあ・・・ハハハハハ!!

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