その酒米を扱わさせたら秋田一、いいえ、東日本一の実力を持っていると思って良いといえる酒蔵が、この「秋田の酒造家の母なる蔵」と言われる「両関」であります。 その理由は、この蔵の輝かしい歴史がちゃんと証明してくれております。
そして、実はその時に出品したお酒の原料米が「亀の尾」であり、この両関の連続上位入賞により、東日本で初めて「亀の尾」が「酒造好適米」として認知されるようになったという歴史を持っている蔵なのです。<(^-^)v ですが、いくら酒造好適米である優秀な米を使ったとしても、それだけで、この「第四回全国酒類品評会 優等賞」という輝かしい栄光を手にできるはずはありません。 前に「秋田の酒造家の母なる蔵」と言いましたが、この両関は現在県内の酒蔵の基本とする「秋田流仕込み(低温長期醸造法)」を長年の経験と研究から編み出し「秋田の近代酒造の基礎」を造った蔵として知られています。
その名酒造家の名は、伊藤忠吉。 現在でも、伊藤忠吉の遺産として「粋を極める技の伝統」は、この蔵に確かに息づいております。 毎年のように受賞酒を生み出しながら、より高い視点を持ち続ける蔵元。 常に粋を極めようとする姿勢が、幻の米「亀の尾」の復興へと結びついたのは当然だったのかも知れません。 両関では、絶滅していた「亀の尾」の種もみを探し出し、昭和の末から、農家に試験栽培を依頼し品種品質を確かめたうえ、収量を確保しながら三年の試験醸造を行ったそうです。 そして、平成六年の「両関酒造創立120周年」を前にした平成四年の秋、やっと300俵の収穫を得て本格醸造を行い、平成五年の11月より、この2本のお酒をメモリアル商品として発売しました。
50%の精米したものを
さらに35%の精米したものを まさに、幻の原料米「亀の尾」の復活と、伊藤忠吉と花岡正庸の血のにじむような努力によって開発された「酒の秋田、伝統の酒造技術」で醸し出した、農家と酒蔵の夢を乗せた逸品の銘酒は、大正2年、「第四回全国酒類品評会」の頃を思わせるレトロ調のボトルで蘇りました。(^^)
「両関伝説 夢」を味わうと、「亀の尾」のうま味がにじみ出た絶妙のバランスにビックリ。 ああ、これが「亀の尾」なんだというホントに「夢」と「幻」を見た気分になりますので、日本酒嫌いという人が側にいたら、もったいないので、ちょっとだけ飲ませてみましょう。(^^)
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