伊藤 唯史(Itoh Tadashi)様
「にしき郷」
香りのよい酒。冷えていると苦みが気にかかる。どうしても「味より香り」
という印象があるが、飲み飽きしないのは事実。秋田らしい酒かどうかも実は
疑問だが(この点については、県内酒造組合や山内杜氏の組合などで議論を提
示して欲しいものだとつねづね思っている)、すっきりとまとまっていていい
酒だと言える。コストパフォーマンスはかなり良好だと思われる(予想)。
「刈穂 活性純米酒 六舟」
普通の人が飲んだら、やっぱりびっくりするでしょう。この手の酒は初めて
ではなかったが、発泡の強さは予想をはるかに超えていた。にごりがあるので
甘いかと思ったがさにあらず、キレがあって実に爽快、そして何より口に含ん
だときの香りが最高…これじゃ「××××」といわれても仕方がない(誉め言
葉です、念のため)。
(埼玉の「神亀」よりも洗練された美味しさがある。…といっても、「神亀」は
洗練された味わいを売りにしているわけではないので、「勝ち負け」判定はな
し)
「おばこ漬け」
いぶりがっこといってもぱりぱりしてないのが多いが、これはばりぱりして
ておいしかった。ただ、食生活が「貧しい秋田人」的嗜好(豊富な山海の幸は
さておき、「塩もの」を好み、「から酒」が一番だと思っている)にある私は、
あっという間に平らげてしまった。よって、酒との相性をゆっくり確認しては
いない。…「減塩運動」っていまでも盛んなのかしらとふと思ったりして。
さて、リンク集の中に「永田珈琲店」の紹介がありましたね。実は何度か飲
みに行ってるんですが、確かにおいしいコーヒーを出してくれますね。雰囲気
も、しっとりと落ち着いていて、くつろいでコーヒーを楽しめます。
初めてここでコーヒーを飲んだとき、「茜屋珈琲店」に似てるな、と思いま
した。そう、秋田駅前中小路にあるあの喫茶店です(秋田市の人じゃなきゃわ
からないか)。小平までは遠くとも、秋田市までなら…という人にはお勧めで
す。
実は「茜屋珈琲店」発祥の地(第一号の店がスタートした場所)は神戸市に
あって、10月初めに関西に行った際、話のタネにしようと店に寄ってきたの
ですが、やはりおいしいコーヒーを出してくれました。現在そこで店長をして
いるのは年の頃50くらいの女性なのですが、なんと秋田市出身とのこと。な
んだかいろんなところで秋田と全国とのつながりを確認できて、うれしい今日
この頃です。
蛇足ながらあと一つ。神戸と言えば灘、灘と言えば「甘辛しゃん」でもおな
じみの一大酒造地域ですが、コーヒーの本場でもあるようです。とにかく、本
格的なコーヒーを飲ませる喫茶店が多く、自家焙煎なんてやって当たり前とい
った雰囲気が、もう街中にあふれています。酒好き(ただし、「灘なんてなん
でえ、秋田の酒がいちばんよぅ!という人は除く)で、コーヒー好きの人は、
一度「酒造と喫茶店をめぐる神戸旅行」なんて企画してはいかがかと思います。
(あ、お酒一杯とコーヒー一杯と、どっちが高くつくんだろう…)
といろいろ書いてて思ったのですが、秋田県内から浅利酒店HPをのぞきに
くる人なんて、逆に少なかったりするんでしょうか。僕のように秋田出身とい
う人は他にいるんでしょうか?秋田を離れてから秋田の酒のよさを認識してき
た僕にとっては(年齢的に仕方ないが)、この手のHPってすごくありがたい
んですよね。これからも末永く「営業」して下さい。商品注文をしないときで
も、しょっちゅう見にきますので…(いいのか悪いのか?)。
それでは失礼いたします。
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