地元で取れた不思議なお芋
浅利 忠義さんの「にぎりっこ芋」登場
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お久しぶりです。久美子で〜す。(^^)
ちょっとわたしのページがおろそかになってしまいまして、うちの旦那にブ〜ブ〜言われておりましたが、秋田は本格的に、収穫の秋・・・真っ盛りになってまいりました。(^^)
それで、うちの近所の人で何か良いものを作っている人はないでしょうかと探してみたんです。
ですが、わたしは実はあまり知らないんで、こういう時には、おじいちゃんに聞くのが一番と聞いてみたんですよ。ムフフ・・・
そしたら、例の如く、秋田弁まるだしで、
「まんじ、こごらへんで変わったものをつぐっているのだば、すぐそごの、浅利の忠義だべ・・・ほれ、なべさ入れるにぎりっこ芋、つぐっているべった」
(訳)「まず、ここらへんで変わったものを作っているのは、すぐそこの浅利忠義だろうな。ほれ、鍋に入れるにぎりっこ芋を作っているんだよ。」
と教えてくれたんです。
「にぎりっこ芋」変な名前でしょ・・・本当は「山の芋」という商品名になるのですが、ここらでは、その形が握り拳に似ていることと、田舎のおかあさんがにぎる「まん丸おにぎり」と似ていることから、「にぎりっこ芋」と呼んでいます。(都会の奥様が作るおにぎりの事ではないです。三角のお芋なんてないですから・・・(^^;;;)
そして、今回、登場してもらったのが、それを栽培していると、おじいさんの話に出てきた
浅利 忠義(あさり ただよし)さんです。(写真の方です)
うちのお店にお酒を買いに来てくれた時に「おや、丁度良かった、忠義さん・・・にぎりっこ芋作っているんですって・・・忠義さんにうちのインターネットのページに出てもらいたいから、今度、写真撮らせてよ・・・」って言ったら、忠義さんはにっこり笑って二つ返事で「いいよ」と言ってくれました。
それで、取材交渉成立。ご近所の強みです。(笑)
さて、この「にぎりっこ芋?」・・・おっ! あれか・・・ムフフ・・・お鍋に美味しい「にぎりっこ芋」です。
と、いっても、みなさんは、まずわかんないでしょうね・・・。(^^)
実は、これはとってもめずらしいお芋です。
このお芋は、秋田県への旅を紹介するTV番組なんかで、田沢湖へ宿泊するときに、その宿の御馳走として出されているものなので、そういえば、わかってくれる人もいると思います。
特に有名なのはランプの宿として知られる「鶴の湯」という温泉の御馳走には必ず出ます。
食べ方は、まず、おろし金で擦ります。
そうすると、とろろ芋なんかより粘りけがでます。
で、まったくとろろ芋と同じようにして食べることができるのですが、あまりに粘りけが強いため、だし汁をたして粘りけを少なくします。
とにかくすごい粘りけです。
だって、擦ったのが入っている食器を、まっ逆さまにしたって落っこちてこないんですから・・・。(笑)
これは、勢が付きますですよ・・・ハイ。(笑)
で、お鍋にするにはここからが勝負。
擦ったお芋をお鍋にスプーンで団子状にして入れます。
すると、あ〜ら不思議、ほんとに団子みたいに固まってしまうんです。
お口の中に"ホクッ"と広がるその触感は、きっとみなさんは初めて体験する美味しさだと思います。
忠義さんは、上の写真を見てもらったとおり、とっても温和な人です。(^^)
そして、自分の作っているものに対する愛情の込め方を見ていると、なんか、本当に優しい人だな〜と思ってしまうんです。
この日も、朝早くから、自分の畑の見回りと、イネの刈り入れで大忙しのところ、快く笑顔で迎えて下さいました。
忠義さんの話によると、このお芋はかなり栽培が難しくてあまりできないんだそうです。
「山の芋」と名前をつけられているくらい、自然の中でないとできにくいのだそうです。
でも、すごく美味しい・・・でも、だからといってあまり作れない・・・(^^;;;。
栽培の難しさには土地の問題もあるのだそうです。
このお芋を植えると土の養分がなくなるので、植える土地を移動しながら作らなければいけないんだそうです。
ずっと続けて同じ土地に植えていると、その土地はダメになってしまうんですって・・・。
忠義さんは、
「まあ、化学肥料を使えばもっと長くできるんだろうけど、それじゃ、この土地だって可哀想だろうし、いちばん可哀想なのが、こいつら芋たちだから、おらは、長くても、2年ぐらいで土地を変えながら作っているんだぁ・・・。
それから、農薬は全然使ってないんだわぁ・・・虫食ったって、何したって、芋だってやっぱりうまい畑でうまい養分食って育った方が幸せだと思うし・・・そうすれば、味もやっぱり良くなってくれるし・・・
でも、そうすると形が揃わないからあまり高くは売れねぇんだども、まあ、儲ける事だけ考えるんなら、サラリーマンになった方がいいんだどもな・・・(笑)
おらは、農家が好きだし、育てる喜びって言うがな〜。そんなんがあるから、やっぱり農薬とか、化学肥料なんかは使いだぐねぇんだわ・・・。」
と照れながら話してくれました。
それで、インターネットで全国のみなさんに届けたいから、売ってくれる?と聞いたら、
「そったに取れるもんでねぇからな・・・それに、いまがら、結構忙しくなるし、おらは何もできないけど、久美子さんにいわれだらしかだねぇべ・・・取れた分だげで良かったら、持っていったらいがべぇ・・・」
と言って下さいました。
こんな、儲け話にまったく興味がない(^^) 忠義さんの「にぎりっこ芋」。
味は絶対保証します。
だって、これだけ純粋に作物の事を思っている人に育ててもらったお芋が、美味しくないはずはないじゃないですか・・・。
ほんとに、忠義さんが自分の子供のように愛情をかけて育てたお芋です。
ですから、みなさんにお分けできることになったことを、ほんとに嬉しく思います。(^^)
ただ、ほんとに取れたてをお送りしますので、忠義さんちの畑の土も付いたままでお送りすることになります。(^^;;;
その方が、美味しさをそのまま届けられるし、鮮度も失われないそうですので、カッコは悪いですけれど、それで良かったら、ご注文下さいね・・・。
おっと、言い忘れましたが、このお芋、もう少し待って下さい。
まだ、ちょっと早いとのことですので、10月の下旬頃から販売しようと思っています。
もちろん、すぐにメールを頂ければ、ご予約として育ち次第、お送りさせていただきます。
これと、お酒と、キノコなんかをセットにして、田舎鍋でも作れるセットを考案中です。
予算はだいたい5,000円ぐらいのセットになると思います。
浅利忠義さん作 「にぎりっこ芋」
数に限りがございますので、お早めにお問い合わせ頂いた方から順にお届けしようと思います。(^^)
メールでお問い合せ下さいね。
それでは、、、わたしは早速、この写真に写っている芋をもらっちゃったので、擦って今夜のおかずにしようと思っています。
ですから、とっても忙しいのです。(^^)
忠義さんが言うには、「まだ、ちょっと早いから固まらないかもしれないよ!!」と言っていたのですが、どうなることでしょう・・・。今年の初物だぜ・・・それでは・・・。

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