Skills Test of 森の美術室

こちらは、秋田県公立高等学校に勤める美術教員の個人サイトです。

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秋田県美術系大学進学実技講習会とは…

■2004年12月、秋田県南部の高校美術教員が集まり「美術系大学進学実技講習会」をスタートさせました。

■これは、将来、美術系の美大や専門学校に進学しようと考えている生徒を対象にした研修会で、県内高校生の進路指導の一環として、美大受験に対応する力を確認して欲しいという企画です。

■美大などの入試は、通常の学科(国語や英語など)試験のほかに、様々な形態の試験が実施されています。学科によりますが、デッサンや、平面または立体構成などが一般的です。また、何もない状態からテーマだけ与えられてイメージを表現する試験や、プレゼンテーションを行う大学もあります。

■いずれにしても、美術の道に進もうと考えたとき、描写力などの造形技術は身につけていて損はありません。問題はそのスキルをどのようにして会得するかです。



■合格者の多くは予備校や研究所に通ったりしてますが、地方ではなかなかそのような機会に触れることが容易ではありません。都心部では、放課後毎日通っている現役高校生もいます。

■高校で美術の先生に指導してもらうにも、学年に数名だけだと、自分の実力を比べる相手が少ないため、美大受験界全体のレベルを理解しにくいでしょう。

■「勉強する」ということは何も指導者から教えてもらうことだけではありません。同じ道を進もうとするライバルから学ぶことも多いはずです。ライバルが少ない環境では自分の実力がわかりません。

■そこで、せめて秋田県内の美大希望者だけでも集まってもらい、少なくとも秋田県内受験者の中での、自分の実技レベルを把握してもらうという発想でスタートさせました。

今年度の日程

今年の新企画。9月12日・13日「横手講習会」は無事終了しました。
絵画人物コース5名、デザインコース30名
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◆09月12日(土)〜13日(日) 
新企画 実技指導型 人物デッサン/着彩または平面構成/基礎デッサン
場所:秋田県横手市
秋田県立近代美術館」の施設一部をお借りしました。
公式サイト http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/


▼今後の日程(要項発送済み)▼

◆10月24日(土)〜25日(日) 第1期 模擬試験型 実技講習会(秋田市 秋田公立美術工芸短期大学)…インフルエンザ大流行のため中止

◆12月19日(土)〜20日(日) 第2期 模擬試験型 実技講習会(秋田市 秋田公立美術工芸短期大学)

申し込み方法

◆◆◆「横手講習会」は締め切りました。◆◆◆

10月、12月の実技講習会の要項を発送しました。
現在、第1期(10月24・25日)分を受付中です。
…〆切10月19日(月)、各校まとめて増田高校FAXへ。

■秋田県内高等学校・進路ご担当、または美術の先生方へ■

・事務局から正式書類を秋田県内の高等学校に校長先生、進路指導部へ送付します。
 (県立高校へはメール、公立&私立高校へは郵送しました。)
・到着した書類をご確認頂き、関係する生徒へお伝え下さい。
・対象は美術系大学への進学を考えている1〜3年生、またはそのレベルに挑戦してみたい生徒さんです。

■秋田県内に通う高校生のみなさんへ■

・参加希望者は各学校進路指導部または美術担当の先生に出席の相談をしてください。
・学校単位で申し込んで頂きます。個人では事務処理の関係上、受け付けてません。






過去の日程

編集中








アンケート

編集中








アドバイス技術編

■アンケートに書かれていた質問コーナーより■
・ここでは過去に行った実技講習会から3年生からの質問(実技試験での具体的な技術方法)に対して回答してみたいと思います。(あくまでも当サイト管理者視点です。参考程度にしてください。)

●質感の出し方、影の付け方(ビンの中に水、ビン・水どちらを強調すればよいか・ガラスや布)

  • まずは質感について。描き手がモチーフの性質をどこまでとらえ、感じているかがポイントです。モチーフの素材の特徴を発見しなければいけません。例えば、金属・ガラス・布といった全く質感が異なる物同士を比較してみましょう。見た目の違い…具体的には光の反射が異なりますよね。ツルツル金属であればほぼ100%光を反射します。またその形状によって映り込みもあるでしょう。ガラスは光を透過させます。つまり向こう側が見えます。しかし反射もします。よく見ると屋内であれば蛍光灯や窓が映ってませんか?布はどうでしょう?素材の違いに左右されますが、金属やガラスとは違い、光の反射や透過はあまり感じられません。質感を描く技術は、モチーフ単体ではなく、違う物を同時に描くことで理解していく良いでしょう。
  • 次はカゲの出し方です。正確には陰影(いんえい)と言いますが、カゲには2種類の意味合いがあり、陰と影…どちらも音読みは「かげ」、訓読みではそれぞれ「いん」と「えい」と言うことをまず意識しましょう。「陰」とは物体の光があたっていない部分をさします。ここは一見すると光が当たらず暗くなりますが、真っ黒ではありません。周囲からの反射光により、いくらか明るくなります。よく観察して、微妙な光の変化を描きましょう。そして「影」は物体に遮られ、床や机の上に出来る暗くなった部分です。影の形を理解する練習をしてみましょう。円柱や立方体など簡単で規則的なモチーフを準備してください。窓際の日光など、強い影が出来る場所で観察し描いてみましょう。その際、短時間で角度を変え複数描いてみましょう。座る位置や、モチーフの角度を変え、その変化を観察してみてください。繰り返すうちに3次元を2次元で表現するノウハウを理解出来てくると思います。

●色彩構成が上手くなるには
●モチーフによって出来が違う
●構図を上手くとるには
●モチーフの形とりに時間がかかる

アドバイス概要編

■アンケートに書かれていた質問コーナーより■
・ここでは過去に行った実技講習会から3年生からの質問(美大受験の概要)に対して回答してみたいと思います。(あくまでも当サイト管理者視点です。参考程度にしてください。)

●短時間で上手くなるには(時間があまりとれない)
●合格ラインがわからない(国立の教育学部でどのくらい技量が必要か)
●練習してもデッサンが向上したかわからない
●デッサンが上手くなるには(形が歪まないためには)
●一人でやっていて、どのようにモチベーションを上げればよいのか

アドバイス精神編

■アンケートに書かれていた質問コーナーより■
・ここでは過去に行った実技講習会から3年生からの質問(美大受験の精神的心構え)に対して回答してみたいと思います。(あくまでも当サイト管理者視点です。参考程度にしてください。)

●学校で美術の授業がなく不安
●今の実力で合格できるか不安(あまりデッサンをしてこなかったので)
●経験がない
●(基礎を今からやって)今からでも受験に対応できるか
●デッサンもだが勉強も心配
●(描いても上手くならない)