うまい秋田地酒紹介
秀よし 純米酒「紙ふうせん」 と冬祭り
 百有余年伝来の酒蔵「秀よし」。

一滴、一滴に、古来伝承の巧みを感じることができるお酒の中から、寒い冬にぬる燗でも美味しく頂ける 純米酒「紙ふうせん」をご紹介いたします。

なんで 今月は純米酒かというと 外はまだまだ寒いし 朝夕は冷え込むので、「外にでてちょっと一杯と言うのもなんかおっくだな〜。」と思い 「家族と鍋を囲んで美味しく飲める酒はなにかなあ〜。」「団らんの会話を肴にできる酒は?」と思ったときに浮かんできたのが、この酒でした。

 純米酒

体を温める鍋物や、料理は、 一般に味が濃いめになってしまうので、お酒は、この味に負けない 腰のあるしっかりとした存在感が、必要です。   ”一家の大黒柱のように!!”

純米酒ですので、原料は、近郷のトヨニシキ。60%まで磨いて うま味を引き出しています。

巷で人気のある さわやかでフルーティなものとはまったく違うタイプです。

こくがあり癖もある。ドッシリしていて、ふくよかな甘みもある。酒の持つ本来の香りもある。温かさもある。

「なんだそりゃあ〜」「濃くて、ベトベトしているんじゃないの?」と、思うかも知れませんが、 それが、違います。じっくり飲んでも飲み飽きないないんです。

「試しに飲んでみようかな」という人よりは、「お酒が好き」な人向きと言う感じです。

これが、古来伝承の技と言うんでしょうか・・?! 大変重みがあります。素晴らしいですなぁ!!

「紙ふうせん」の名付け親は、桧木内酒友会という酒屋の集まり(当店も入っている)で、日頃は良きライバルの店主たちが、みんな揃って「う〜ん。う〜ん。」悩みながら生み出したものなので、このお酒に対する愛着もひとしおですよ。
ですから、このお酒は、西木村の桧木内地区でしか売っていません。

この古から伝わる技と味に マッチしちゃったのが、真冬の夜空に舞う幻想的な、
西木村の冬祭り「紙風船上げ」でした。
          (無理矢理マッチさせた)の方が、正しいかも?

村役場の資料によると

この行事の始まりを書き留めたものはなく、伝説では、江戸時代の科学者である平賀源内が、銅山の技術指導に訪れた際に、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたとも言われています。
戦争を挟み一時期中断したこの行事も 地元上桧木内の有志による熱心な取り組みで、みごとに復活し、今日では、秋田県を代表する冬の風物詩となりました。

幅1メートルほどの巨大な和紙に、武者絵や美人画 願い事が、書き込まれ これを貼り合わせ3〜6メートルの円筒形をつくります。
下部の口には、直径1〜3メートルほどの竹製の輪をとりつけ この輪に紙風船の揚力源となるタンポ(石油をしみこませた布玉)を固定して出来上がりです。

毎年2月10日夜 地区総出で、2〜3ヶ月前から製作した100個余りの紙風船は、次々と打ち上げられます。 丹精込めてつくられた、芸術品とも呼べる美しい紙風船は、その一瞬に全てをかけるのです。

このお祭りに 毎年出店していますが、紙風船が打ち上げられるその瞬間を見逃すまいと釘付けになってしまい 夜空に舞う灯火を見えなくなるまで ず〜っと目で追い続けてしまうんてすよ。(商売そっちのけで?)

 風船

真冬の夜なだけに降雪や、突風は付き物で、紙風船が打ち上げられる前に破けてしまい急遽修繕したり、灯火がテントのすぐ前を飛んでいたりなんて言うハプニングもたまにはあります。

そこに集う人達の会話やもてなしが、各集落手作りの餅、おでん、うどんなどの郷土料理が、冷え切った体を芯から温めてくれます。

「紙風船上げ」に、参加できなかった皆さ〜ん

ふるさとの心豊かな温もりを感じたくなったら・・・もちろん・・・純米酒「紙ふうせん」 ですね。

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