市立田沢湖病院

睡眠時無呼吸症候群とは・・・

 眠っている間に気道が何らかの原因で塞がってしまい、呼吸が止まってしまう病気です。気道が狭くなっていると「いびき」が発生し、その「いびき」が10秒以上、時に1~2分もの間消失し、再度激しい「いびき」が出現するという繰り返しがみられます。
 人口の約20%の人が「いびき」をかくと推定されており、特にベットパートナーの睡眠を妨げるほどの大きな「いびき」をかく人の7割に睡眠時無呼吸がみられると言われています。
 睡眠時の無呼吸は、眠っている本人は気付かないことが多く、発見が遅れる原因となってしまいます。治療をせずに放っておくと、高血圧、心筋梗塞、脳卒中等の病気の発症や悪化の原因となります。また、日中の強い眠気によって運転中の自動車事故や、仕事上のトラブルなどを引き起こし、生活の質(QOL)の低下をまねいてしまいます。


症状
   
・昼間(日中)の耐えがたい眠気
   ・頻回の中途覚醒
   ・起床時の頭痛
   ・集中力の低下
   ・全身の倦怠感
   ・不眠
   ・睡眠時の異常体動
   ・・・など


検査について

< 簡易検査 >

 まずは携帯型の簡便な装置を持ち帰っていただき、睡眠中の酸素飽和度、呼吸波形などを検査します。

< 精密検査 PSG(終夜ポリグラフィ-) >
 簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の特徴がみられる場合、一夜入院してさらに詳しく検査します。睡眠時間8時間以上にわたり、脳波、心電図、眼電図、呼気波形、胸・腹部の動き、酸素飽和度、頤筋筋電図、気管音の状態を調べます。


CPAP治療について

 
CPAPContinuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の治療法の中で最も効果的かつ安全な方法です。睡眠中に鼻マスクを装着し、それを介して空気を送り込み、気道が塞がってしまうのを防ぎます。 
 
CPAPを使うことにより、無呼吸・低呼吸が改善され、熟眠感が得られるようになり、日中の眠気から解放されることが期待されます。効果が得られる空気圧やマスクのフィッティングなどは個人によって異なるので、月に1度受診していただき、適正圧の設定・効果の確認をしていただくことが治療成功のカギとなります。

※CPAP療法は根治療法ではありません。CPAPを使用しているときは無呼吸はなくなりますが、CPAPを使わないと、また無呼吸がおこってしまいます。「眼鏡」のようなものと考えて、上手に使っていくことが重要です。
 
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