増田ミュージカル「二本杉よ永遠に」の記録

2009年2月20日
 再び始動

先にお知らせいたしましたようにこの3月10日に「二本杉よ永遠に」のアンコール上演が決まりました。
増田小学校の校長先生がサミットの時の上演を観て下さいまして、子どもたちが頑張っている様子に大変感激されたのです。
見る前は「どうせ学芸会に毛の生えた程度だろう」との予想を裏切り、見事に演じきった子どもたちの努力を、そして描かれている増田の歴史を全学年に知ってもらいたいという気持ちに発展したのだそうです。
そこでこの2月から再び稽古を開始。
昨夜は2度目の稽古日でした。
全員が集合して、あっという間に打ち解け、まるで兄弟同士のよう。
そして通し稽古。
多少気の緩みもあるものか、セリフが引っかかったりなどもありましたが大方はブランクを感じさせないで流れました。
あと2回の稽古を積み上げて本番です。
こんな体験が出来るなんて本当に幸せな子どもたちですね。
写真は稽古が終わって保存会の皆さん、お母さん方と一緒に。
皆さん最後には一緒に増田盆おどりを踊るんですよ。
フレーフレー!!

2008年12月16日
  秋田魁新聞の記事

       

2008年12月15日
 感激の涙の内にミュージカル発表終える


反省会の席で子どもたちに囲まれて

昨日14日、ついに発表を成功裏に終えることができました。
カーテンコールの幕が下りると子どもたちはもとより保存会の皆さんも互いに抱き合って涙を流し、大成功をたたえ合いました。
7月から始まったこの取り組みの長い長い頑張りがついに報われたのです。
発表最終盤の12,13,14日の3日間は連日の稽古。
いやがおうにも気持ちが昂ぶっていきます。
照明も音響さんもプロの人たち。
しっかりと舞台を支えてくれます。
美しい照明が子どもたちの心を一層かきたてます。
本番直前の最後のリハーサル
ふれあいプラザに参集した観客の方たちも大いに期待しておりました。
12時、第3回秋田盆おどりサミットin増田が開会されました。
開会の辞から挨拶、来賓の方々の祝辞等が行われた開会式。
その後県内3団体の盆踊り披露。
「増田盆おどり」「田中盆踊り」「西馬音内盆踊り」がそれぞれの特徴を存分に踊りきり、その魅力を発揮しておりました。
続いて八郎潟町の路上ミュージカルの皆さんによるミュージカルの一端の紹介。
実際に各団体の踊り、ミュージカルを見ていただいたところでその代表の方々をパネリストにパネルディスカッション。
テーマは「先人から今に・・・ふるさとの盆おどり・・・歴史をたどる地域のおもい・・・」
各団体の取り組み、地域とのかかわり、後継者育成の課題と未来・・・。
パネリストの皆さんの熱い思いが縷々語られました。
ここまで約3時間・・・長い時間ですが集まったお客さんは熱心に聞き入っておりました。
その後がいよいよミュージカルの発表。
すっかり準備も整い楽屋で全員勢ぞろい
沢山集まってくれたお客さんを前に子どもたちは日ごろの訓練の成果をあがらずに発表してくれるだろうか?
本ベルが鳴ると同時に私の心臓も急にドキドキ。
大丈夫でした。
子どもたちは幕開きからいつも通り大きな声で元気良く歌い踊ってくれました。
プロローグの合唱が終わると観客席から大きな拍手が沸き起こりました。
「よし良いぞ・・・」
舞台は順調に進んでいきました。
悲しい物語の中でお客さんの気持ちを解きほぐしてくれるだろうと予想して書いた村人の場面も子どもたちの名演技で何度も笑いを誘っておりました。
悲しい場面では涙を拭くお客さんもあちこちで見られました。
舞台で演じている子どもたちが立派な役者として役を生きておりました。
6ヶ月前にスタートした時点ではここまで来るとは予想も出来なかったほどの成長振り。
感激が一入でした。
約50分弱の上演時間。
カーテンコールも熱烈な拍手。
子どもたちも誇らしげ。
お客さん方もその健闘を掛け値なしに称えておりました。
私も最後は舞台に呼ばれまして100本のバラの花で作られた大きな大きな美しい花束を頂きました。
100本のバラの花束
こうして幸せな発表の時があっという間に過ぎ、今年の盆おどりサミットも大成功のうちに終わりました。
全部の片づけが終わった後、5時半から反省会という名のご苦労さん会。
ご馳走を食べながら早速さっき演じたばかりの舞台のDVDを大きな画面で鑑賞。
場面ごとに大きくアップされた自分の姿が画面に映し出されると、恥ずかしそうにしながらも誇らしそう。
この子たちにとってきっと大きな財産となって残るでしょう。
私は残念ながら途中で頓挫してしまいましたが、今日頂いた電話ではその後DVDでミュージカルの場面が最終盤となり増田盆おどりを子どもたちとお母さん方で踊る場面では、その反省会に参加していた全員で大きな盆おどりの輪になったそうです。
そして続けてエピローグの大合唱へ。
私は電話でそのことを聞きながら心が一つになって踊り歌っている姿が目に浮かぶようでした。
こんな幸せな時を一緒に過ごす機会を与えてくださいました、増田盆おどり保存会の皆さん方に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。

2008年12月2日
  追い込み

発表もいよいよ来週となりました。
徐々に限りなく本番に近い状態で稽古が継続されております。
(時々言い間違えて笑ってしまったり・・・それはダメ、と何時もしてきするのだけれど・・・どうしてもそうなってしまうことがあるんだよね、残念)
子どもたちの演技はもう何時発表があっても大丈夫な位になってまいりました。
この日から道具製作も本格的に始まり、稽古をしている会場の片隅でトンテンカンと。
お母さん方の着替えの介添えもすっかり板についてきたようです。
そこで今回はかなり細かく写真をアップしてみたいと思います。
どうぞご覧あれ。

道具作りに勤しむ保存会の男性陣 着付けも少し早くなってきたかな? とんびとんび大きく回れ回れ〜 愛姫様に会ったぞ・・・わしも見たかったなあ〜
戦続きで不穏な都のうわさが・・・ 琴の音が響いて〜腰元たちの踊り わが姫を人柱として捧げることに決めた・・・・エッ! おかわいそうに、ナンマンダブナンマンダブ・・・
母上様、今夜はずっと一緒で良いのですか? 永久に安らかに、愛姫様〜 御霊を悼む安らかにと〜(念仏踊り) 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀〜
増田盆おどり〜お母さん方も一緒に ゆるせよわしの大事な姫〜(義冬のアリア) あの深い穴に生き埋め〜身震いがするわ〜しっ声が 愛姫様の菩提を弔うことといたそう〜

2008年11月25日
  秋田魁新聞記事

先週の火曜日の稽古の時に秋田魁新聞社の記者さんが取材に見えました。
今回のサミットに向けてのミュージカルの稽古の様子を取材に来られたのです。
頑張っている子どもたちの姿がどのように記事になるのか楽しみにしておりました。
取材の日から大分経っているのですが中々記事にならないのでどうなっているのか・・・と心配していたのですが・・・ついに記事になりました。
本日(25日)付けでした。
記事は以下。
思ったよりもキレイな写真で、素敵に写っていました。
一緒に今回の盆おどりサミットのチラシもご覧ください。



2008年11月20日
 衣装合わせ

11月 18日の稽古は始めての衣装合わせ。
事前に打ち合わせ調達してもらっていた衣装をそれぞれの子どもたちに合わせて着てみるのです。
その衣装を着けて稽古をしてみるつもりだったのですが、着付けに時間がかかること。
ついに稽古は断念。
丁度この日は「秋田魁新聞社」の記者さんが取材に来られていたのに・・・。
延々と一時間以上も費やして何とか全員の着付けが終わりました。
子どもたちはちょっと興奮気味。
( 腰元さんたちも本格的な衣装で優雅に)
それで終わりにはできないのでプロローグをやってみることに。
そして各場面に応じて衣装着替えが必要な人は確認作業。
そこで何時もよりも超過していた時間で、稽古仕舞。
これから残された3週間、そうした作業を一つずつクリアしていかなければなりません。
それにしても馬子にも衣装・・・とは良く言ったものです。
みんな様になってきました。

2008年11月14日
 上演まで後1ヶ月、豚汁で激励

 

本番を一ヵ月後に控えて保存会のお母さん方が豚汁、おにぎりをたらふくご馳走してくれた。
毎週火曜日、木曜日に午後7時から9時前まで稽古に頑張っている子どもたち。
学校のクラブ活動などを終えて、夕食もそこそこに稽古場に駆けつけてくる子どもたち。
たまにはゆっくりとご飯を食べさせてあげたい、頑張りを励ましてあげたい・・・と企画してくれたもの。
それが昨夜の稽古日、13日。
私はわらび座研究生の授業があったのでちょっと遅れて行きましたが、私が着いたころは子どもたちはテーブルについて嬉々として口を動かしておりました。
さっそく私もご相伴。
子どもたちと一緒に美味しい「豚汁」に舌鼓をうち、おにぎりを頬張っておりました。
デザートは増田特産のりんごと季節の柿。
お腹が破裂しそうなくらい食べてしまいました。
なんだかこの頃そのパターンに陥っているよう・・・危ない危ない!
さてその楽しい夕食会も午後7時半を迎えてお開き。
「さあしっかりと稽古して」
容赦の無い保存会のリーダーの方からの叱咤激励が飛びます。
お腹に力の入った子どもたち、その後の稽古もしっかり頑張りました。

稽古会場はこの所本番で使用するホールでの稽古が続いています。
昨夜もそう。
なんとか緞帳を使えないものかと思っていたのですがチェックしてみると電源が入っていて「おっ私でも操作できる」
早速幕開け、幕閉めで使ってみました。
それだけでも演じる子どもたちには、普段の稽古とは違う緊張感が漂います。
見ていたお母さん方、保存会の役員の方たちも感激。
終わった時には拍手が起こっておりました。

その時の稽古の主眼は「客席まで届く大きな声でせりふを言うこと」
稽古始めのころから比べると随分大きな声も出てくるようになりました。
それでもまだまだ小さい子もいます。
それを少しでもクリアしていきたい・・・というのがその日の目標。
けなげに頑張ってくれました。
中学生の子達はこの間とても努力して、長いせりふを覚えてくれましたし、せりふの工夫や演技の真剣さも増して来ました。
そしてやっぱりお姉さんたちなんですね、全体をしっかりとリードしています。
村人役の3人の小学生はますます演技に磨きがかかって、まるで大人顔負けの芸達者ぶり。
どの子もこのミュージカルにかける気持ちが痛いほど判ります。
この子達と一緒にミュージカルを創れて本当に良かった・・・とこの所しみじみ思うことがあります。
一人一人が愛おしい・・・。
さあ後一ヶ月、これからがラストスパートだ。
頑張ろう! みんな!

2008年10月3日
 帰国後の稽古は

9月23日に帰国いたしました。
本来は28日に帰国の予定でしたが、アメリカで体調をすっかりくずしてしまいました。
ハワイでの4日間のワークショップをキャンセルしてコンサートが終わった翌日早朝4時にホームステイしていたお家から空港へ。
ポートランドからシアトル、シアトルから成田。
そして秋田へと長時間の移動を終わったときには最悪の状態となっておりました。
その後9月一杯まで寝たきり・・・となっておりました。
体調が完全に良くならないままではありましたがようやく外に出る気分を取り戻したころミュージカルの稽古へと出かけました。
それが30日。
私が居ない間地元の盆踊り保存会の皆さん方をはじめ「お話しの会」の皆さん方が懇切丁寧に面倒を見ていてくださり、子どもたちは見違えるように上手になっておりました。
心から嬉しく、元気をもらった瞬間でした。
そこで次回からは持っている浴衣を着て稽古をしようというお約束を。
もちろん持っていない子もいるのですが、衣装とは違っていても浴衣を着て稽古をしてみると更にみんなのテンションも上がります。
それが10月2日。
 
私もできる限りの音楽も準備し極力通せるところまで通してみました。
次の場面へのそれぞれの準備もしっかりやってくれたし、時には大人の援助が大いに功を奏し後半のクライマックスのシーンまでとてもスムースに流れていくではないか。
迎えに来ていたお母さん方ものめりこんで見ておられました。
「涙が出そうになりました・・・・」
と子どもたちの熱演に大感激!
それぞれ自分の考えた動きも出始めとても良い感触。
この調子で後2ヶ月ちょっと頑張りましょう!!

2008年9月5日
 久しぶりに参加した稽古は

8月30日アメリカから帰ってきました。
さっそく9月2日の稽古に顔を出しました。
みんな元気に稽古を継続していて確かな前進が。
私の留守中せりふの稽古や踊りを稽古していてくれた盆踊り保存会の皆さんありがとうございました。
プロローグの歌にあわせた踊りも保存会の踊りの先生が振り付けをしていてくださり、子どもたちがしっかりと踊りながら歌を披露して見せてくれました。
さっそくそれを多少手直しをしてミュージカルらしい感じに。
子どもたちはその変更に手間取ったりしながらもどんどん受け入れてくれます。
2日4日かけて一先ず変更完了。
せりふも地元のお話し読み聞かせのグループ 「お話しからんころん」の皆さんがしっかりとサポートしていてくれて子どもたちから大きな声を引き出す工夫をしていてくださいました。
今回も3回ぐらいしか私は参加できません。
そこでさっそく各場面の立ち位置などを決めながらのせりふ読みに。
  
すると台本の読み方が確かに以前よりしっかりとしてして来ていることをはっきりと実感しました。
特に中学生は劇の中心人物で難しいせりふの多い役に挑戦してもらっているわけですが、以前よりその読みがスムースなのです。
そのことに大変驚かされた訳です。
本当にありがとうございました・・・からんころんの皆様。
さて実際に立ち居地を決めながらせりふを読む稽古をしてみると・・・初めてのことで恥ずかしいやらくすぐったいやら・・・。
特に真に迫った場面などフフッとか笑いで下を向いてしまったりとか・・・照れくさいのですね、きっと。
そんなこともこれから乗り越えて壮大なドラマに挑戦しなければならないのです、この子達は。
がんばれ〜っ!
(そんなことを言われなくたって、がんばっているよね)
各場面を当たっていくと待っている子が多少退屈の気配。
そんな気配をさっして時には全員で楽しく劇中の踊りの部分をゲーム感覚で挑戦してもらったり・・・。
・・・と気遣いも必要です。

というようなことで再び会った皆さん本当に元気で着実に前進していて嬉しい数日を過ごしています。

2008年8月7日
 8月の最終稽古


プロローグの歌の稽古 (随分声が大きくなりました)

稽古初日から早くも2週間が過ぎた。
この間毎週火曜、木曜と5回の稽古を進めてきた。
稽古の眼目はミュージカルですから歌を覚え、せりふの言い方が当面は主。
先日からは劇中で踊られる念仏踊りの稽古も開始した。
最初ちょっと恥ずかしそうだった皆。
小さな声だったのがこの頃では大分大きな声が出るようになった。
毎回見学している付き添いのお母さんや保存会スタッフの皆さんもびっくりするほど。
重要な役どころは主に中学生の皆さんが受け持つ。
難しいせりふもいっぱいだ。
その難しく長いせりふに果敢に挑戦。
5日、7日あたりは、場面によってはそれらしい雰囲気で初期的なポジションを与えてせりふ読みをやってみた。
少しずつ少しずつ舞台のイメージが形になりつつあるかな?
そうすると演じる皆も次への意欲が持てるようで「村人のせりふ・・・覚えてきました」などの申告もあったりする。
プロローグの歌なども素晴らしく声が出るようになって、私もホッ。
でもまだまだ高い音はビビルのです、みんな。(仕方ないよね、まだ)
お腹に息を一杯吸って踏ん張って出して・・・と言っても・・・そう簡単に出ませんよね。
きっと何時か進化を遂げるのでは・・・と気長に待つことにしました。

合唱の稽古
頑張る中学生
場面をイメージして
念仏踊りの稽古も開始

さて面白い小学3人組がいます。
村人1・2・3という役で、物語の内容上シリアスな場面が多いこのミュージカルの楽しい雰囲気を盛り上げてくれる重要な場面を受け持ってくれています。
彼女らの素敵なハチャメチャ振りが見ている人たちの笑いを誘っています。
それが又中々上手いのですね。
大胆に声も出ます。
せりふのやり取りの勘所も良く理解して。
とてもその役が好きそうです。
そして彼女らが今とても全体をリードする良い役割を負ってくれているのです。

これからしばらくお盆休みに入りますし、私は残念ながらアメリカへ行かなければならないので次の稽古は9月に入ってから。
それまで8月後半の3回の稽古は保存会の皆さん、そして地元で活躍している「語りの会」の皆さんのの強力を頂いて進めてもらうことにしました。
可能な限り町民の皆さんの(保存会の皆さんの)活躍の場を作りたいと考えています。
9月にどこまで進歩した皆に出会えるか・・・楽しみです!!

2008年7月24日
 増田ミュージカル「二本杉よ永遠に」稽古初日


午後7時半から増田庁舎の隣多目的研修センターにて稽古初日を迎える。
先立って午後7時よりこの企画を進める増田盆おどり保存会を中心とする町民の皆さん方と稽古を進めるに当たっての打ち合わせ。
12月の盆踊りサミットでの上演に向けて各人が力を出し合って演技をする子どもたちをサポートし、準備をしていくことを確認。
そして上演までのスケジュールを確認。
当面は毎週火曜日と木曜日の夜7時半からの稽古をしていくことになる。
7時半にはお母さん方に付き添われて出演希望の子どもたちが参集。(上の写真がその子達です)
小学5年生から中学生の計18人が集まってくれた。(一人欠席)
どんなことをやるのだろうと多分緊張して集まってくれていたと思うのでまずは大きな声での自己紹介から始める。
さすが中学生はしっかりしている。
そのお姉さんたちを見習い小学生もきちんと自己紹介。
構成は中学生のお姉さんと小学生の女の子が16名。
小学の男の子が2名。
稽古時間は毎回1時間強。
早速読みあわせをしてみる。
台本はその時初めて目にする 子達だ。
中学生を中心に読み合わせのための配役を割り振り読み合わせに入る。
ト書きは私が。
どの子も悪びれることなく精一杯読んでくれる。
物語は室町の頃の増田のお城でのお話なので言葉使いとかは結構難しいところもあるのだが初めて目を通すにしては中々快調。
中学生の子達はさすがに落ち着いたものだ。
物語の中核をなすお殿様二人を読んでくれた小学生の男の子二人も必死だ。
村人役や腰元役をやってくれた小学の女の子たちも真剣な中にも楽しんで読んでいる風も見られた。
一通り読み合わせると軽く40分位はかかってしまう。
読み終わると付き添いで着ておられたお母さんや保存会の方たちも満足した様子。
「増田の子どもたちはたいしたものだ」と。
次回までに希望の役をメモで出してもらうことを約束すると終了時間。
でも出来たらプロローグの歌をちょっとでも当たっておきたいというのが私のプラン。
そこで皆さんに了解してもらって15分ほど歌の稽古。
ほとんど口移しのような感じでしたが私が歌い皆が繰り返す。
それを繰り返してから、 がむしゃらに伴奏音楽に合わせて歌うことまでやってしまう。
あわただしいスケジュールでしたが初日良いスタートをきれたような気がします。
帰り際あるお母さんは「これ町民歌になるんじゃない」という嬉しい一言も。

そもそもこのお話しが持ち上がったのは昨年12月の盆踊りサミットでのこと。
そのサミットのアトラクションで民舞を30分間踊らせてもらった時の事です。
保存会の事務局の方から「まだ個人的な考えなのだけれど・・・」ということで打診があった。
町の子どもたちに増田の盆おどりをとおして郷土の歴史に誇りを持ってもらいたい。
その一環としてミュージカルが出来ないか・・・と考えているのだ、と。
私は一も二もなくその考えに共鳴し「私で出来ることなら」と強力を約束した。
その後彼女の提案が保存会の方々に受け入れられて本格的に私のところに依頼が来たのが3月の下旬ころ。
その依頼を受けて私は一週間ほどで台本を書き上げた。
早速目を通してもらったところ読んでくださった方々は大変感動してくれた。
それから主要な場面の曲作りや舞台プランなども進めた。
そして出演してくれる子どもたちの募集が進むことを待っていたのである。
保存会の方々の骨折りで幾つかの曲折を経て最終的に募集人員が決まったのが先日。
そして数日後の昨夜早速稽古・・・という段取りだったのです。

いよいよミュージカル上演への道程のスタート。
気を引き締めてこの道程を歩んで行きたいものだ・・・との決意を込めて、まずは記す。
この貴重な取り組みの記録をこのページで上演まで続けて行きたいと思う。
皆さん応援よろしくお願い致します。