毎年春ごろより、各町村では住民に対して検診を行っていると思います。会社勤めの人などは、職場で検診をするかと思いますが、ここの地域は農業の人も多いため、各町村で行う検診を受ける人も多いと思います。
検診の目的は、ふだん自覚症状が無い人でも、今話題の生活習慣病のきざしが出てきていないか、知らないうちに病気が起きてきていないかを早期に見つけだすことです。したがって、症状が有るか無いかが問題ではなく、定期的に検査を受けることが大事だと思います。
しかし、受けたからもう安心というわけではありません。検診の結果で異常が無ければよいのですが、異常が認められた場合、医療機関を受診しなければいけない場合があります。そうでないと、早期に異常を見つけてもらったにもかかわらず、病気が進行してしまうことがあるからです。軽度の変化の場合は、「自分で日常生活を注意するように!」など、保健婦さんからお話や指導があるかと思います。それ以上の場合は、精密検査が必要と考えられます。必ず精密検査を受けましょう。
<精密検査が必要な場合は、必ず病院へ行かなければいけないでしょうか?>
私は、必ずしもそうだとは思いません。ふだん、通院している医療機関があれば、まずそこの先生に相談することが一番だと思います。かかり付けの先生の方が、これまでの状態や現在飲んでいる薬のこと等をよく理解してくれていると思いますので、相談してみてください。しかし、検査の内容によっては病院でないとできないこともあります。その時は、病院あてに紹介してくださることと思います。こちらとしても、検診で異常がみられて受診する方について、今までの経過や状態を教えていただくほうが助かります。その後、病院で検査した結果は紹介していただいた先生の方へ、お返事いたします。検査結果で特に問題がなければ、その後は病院に通院する必要は無く、今まで通りに、かかり付けの先生に診てもらうことでよろしいと思います。
<病院に通院していて、検査を受けている人も検診を受けたほうが良いでしょうか?>
ふだん、通院している人で定期的に検査してもらっている人は、同じ項目は検診を受ける必要はないと思います(やっていない項目は、受けたほうが良いです:例えば、内科で検査していても婦人科検診や乳癌検診は受けた方が良いと思います)。
病院に通院している人は、病気を持っているわけですから、検診でひっかかることが多いはずです。ひっかかると、精密検査をしてもらいなさいと言うことになり、検診の人も病院の人も二重に手間がかかることになります。検診の目的を良く理解して、検診を受けるか病院にかかるか考えましょう。
とにかく、定期検診はきちんと受けるようにして、健康を維持しましょう(多分、こういうページを見ている人は大丈夫だと思いますが)。
このたび、第二内科は呼吸器・循環器科と名前を変更しました。内科に関して、主に胸(肺や心臓など)の病気を担当します。内容的には、今までと特に変わりありませんが、受付の際は、まちがえないようにお願いします。
また、5月より木曜日の外来診察の担当が変わります。毎週木曜日は、渡部敦先生が診察してくださいます。下記の表を参照してください。
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斉藤 崇 |
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渡 部 |
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2004.4.16更新