Makuta/マクータ“The darkness”。


Teridax/テリダックス
属性:闇
武器:スタッフ・オフ・ダークネス、ブラック・ファイア・ソード及びコルダックブラスター(マキシロス時)
カノイ:クラーカン(相手に恐れや怒りの感情を植え付ける、闇を操る、クラーカン自体の形を変える)


古代都市メトロ・ヌイ、及びマタ・ヌイでマトラン達を恐怖のどん底に陥れた男。
『マクータ』という名前は彼の個人名ではなく、彼の種族を表す言葉。
彼自身が自らの本名を、何らかの理由で封印したために彼はそう呼ばれるようになった。


悪の組織「ブラザーフッド・オブ・マクータ」の現総統。
堕落する以前は、部族主神マタ・ヌイの「弟」と呼ばれる程の役職に居た。
主に「闇」のエレメンタル・パワーを操り、その他の補助能力として、



・天気操作
・テレパシー

弾力を操る
目からのレーザー光線
・幻を見せる

・瞬間移動
高い治癒能力
・目からの熱光線
・重力操作
電気操作
音操作
吸引
・プラズマ操作
・磁力操作
炎に対する異常な耐久力
氷に対する異常な耐久力
読心術
変身
植物操作
分子を混乱させる
電気の鎖を造る
台風を発生させる
物体の密度を操る
スケルトン
正確に攻撃を当てる
ラヒ操作
昆虫操作
睡魔

などの豊富な能力を操る。
なお、この力は彼と同族にあたるアントロズやキーロックス、ヴァンプラーやミュートラン及びイカラックスも使用できる。


彼は、マタ・ヌイに従事する為の組織「ブラザーフッド・オブ・マクータ」のメンバーとなるべくこの世に生を受けた。
彼のマタ・ヌイへの忠誠心は高く、誰からも信頼されていた良き好青年だった。
そんな彼が、まもなく当時ブラザーフッドのリーダーだった男「ミセリックス」の右腕として活躍する
事になるのも不思議ではなかった。




ブラザーフッドの本来の目的は、
「動物であるラヒを創造し、世界を豊かにする事」、「世界の平和を護る為、反逆者等を殲滅する事」だった。





ある時、6人のリーダー「バラッキ」が率いる「六王国」なる組織がマタ・ヌイに対して反逆、世界のあらゆる地域を征服する。
とうとうブラザーフッドは、六王国殲滅の為に動き出す。
その中でテリダックスは、トーア、ラクシ、エグゾ・トーア、一万匹のラヒからなる強力な軍隊を集め、決戦に挑む。
結果、彼――テリダックス――の勇気ある敵軍への特攻が決め手となり、六王国はブラザーフッド軍に制圧された。













戦後、テリダックスは敵軍のボス「バラッキ」を一目見る。
バラッキは彼に「俺達の軍を全部やる、だから一緒にマタ・ヌイを倒そう」と提案する。













しかし、彼はこの提案を無視。
トーア達の異議にも拘わらず、六人を処刑しようとする。


その瞬間、ボターという名の謎の男が瞬間移動で姿を現す。
ボターはテリダックスに「彼らはザ・ピットという牢獄に投獄される事になっている」と話す。

テリダックスの文句に耳すら貸さず、ボターは六人を連れて瞬間移動し、消えた。





その日から、彼の脳裏には彼らの言葉が焼き付いていた。
















―――俺達の軍を全部やる、だから一緒にマタ・ヌイを倒そう―――










溢れ出てくる支配欲を抑えきれなかった。
自分が、夢にまで見た「神」となる。







ある日、彼はブラザーフッドのリーダーであるミセリックスを倒し、新たなリーダーとして君臨する。
他のメンバーはテリダックスのこの行為を咎めなかった。
むしろ、彼のマタ・ヌイ封印計画に賛成さえした。



ブラザーフッドは、マトランを隷属し始める。
しかし表面上では、彼らがまだ反逆していないように見せていた。


ある時、有名なエリート・トーアチーム「トーア・ハガ」は新たな任務を与えられる。
それは、「正義の組織」ブラザーフッドのリーダーテリダックスのボディーガードをする事。
彼らはすぐにボディーガードとして活動し始めた。

しかし。
ハガ達は、ブラザーフッドが光のマスク「アボーキー」を、伝説の島「アータッカ」から盗んだ事を突き止め、ブラザーフッドに反逆。
次々と襲い来るブラザーフッドのメンバーと戦い、彼らはアボーキーを取り返した。

手詰まりになったテリダックスは、自らハガ達と戦うも、六人の衝撃的な結束の力の前に敗れ、退却。
しかし、手下のルーダカのスピナーにより、ハガ達はラハガへと変異しつつもアボーキーだけは隠す事が出来た。





その後。
ブラザーフッドは、部族主神マタ・ヌイさえも昏睡状態に陥るような恐るべきウィルスを開発。
そのウィルスにより、マタ・ヌイは深き眠りへと堕ちていった。






全ての準備は整った。
テリダックスは、メトロ・ヌイのマトランを全員捕らえる事で、マタ・ヌイの覚醒を阻止しようと動き出す。
(注:この覚醒条件についてはあまりよく解っていないが、とりあえずメトロ・ヌイのマトランが全て捕まると
 マタ・ヌイが目を覚まさなくなる、という事で頭の中に入れておいて欲しい。)

テリダックスは手始めに、植物型生物兵器「カルザーニ」を開発。
(ちなみにカルザーニの名は、破壊神カルザーニが由来である)
しかし余りにもカルザーニの力が大きかった為、テリダックスはカルザーニを廃棄。
新たに第二の生物兵器「モブザック」を開発、メトロ・ヌイに侵入させ、その触手でマトラン達を次々に捕らえていった。

そして彼はメトロ・ヌイの市長、ツラガ・デュームを捕獲。
彼をポッドに入れて眠らせ、自分の能力「変身」を使いデュームに成りすました。


次に、当時同盟していた悪の組織「ダークハンター」から、「ニディーキ」、「クレッカ」、「エリミネーター」の三人を借り、
ニディーキとクレッカはテリダックス直属の部下として活動させ、
エリミネーターはメトロ・ヌイの外で待機させた。




彼は計画において邪魔になるメトロ・ヌイのトーア達を、任務と称してメトロ・ヌイの外へと送り出す。
そして、そこで待機していた
エリミネーターに、トーア達を皆殺しにさせた。
生き残ったのは、リカーンと、カカマを装着したトーア(本名不明)だった。

ちなみに、カカマのトーアはメトロ・ヌイのゲート付近にて彼のマスクのみが残されていた事からして
おそらく結局は殺害された可能性が高い。




そして彼は本格的に「マトラン狩り」を開始。
マトラン・ポッドに入れたマトランは通常、強さと記憶が数年かけて削られていくが、
テリダックスはその数年をすぐに経過させる為に、時のマスク「ヴァヒ」を必要とする。

彼はデュームとして、メトロ・ヌイ一番のマスクメーカーにヴァヒ製作を依頼。
しかしそのマスクメーカーこそが、後にトーアとなるワカマだった。




リカーンの指導もあり、トーアになった6人の元マトラン達は、黒幕を倒しにコロシアムに集結。
そしてポッドに入ったマトラン達を船に乗せ、次なる新天地「マタ・ヌイ島」へと送る。
しかしテリダックスは、海水で巨大な柱を作り、彼らの邪魔をする。



そして、彼はニディーキとクレッカを取り込み、新たな形態「ウィングド・タイタン・フォーム」へと進化。
(通称アルティメット・デューム)



その時、ワカマが彼に決闘を挑む。
ワカマに、テリダックスは闇の巨大な手を放つ。

ヴァヒを使い、その攻撃を阻止しようとするワカマ。
しかし、ヴァヒは彼では到底扱えるものではなかった。


その時、ツラガ・リカーンが自らを犠牲にしてワカマを救った。
リカーンは自らのマスクを彼に与え、そして息絶えた。






その頃、テリダックスは吹き飛ばされたヴァヒをなんとか入手していた。
彼がヴァヒを装着しようとした瞬間、ワカマがディスクランチャーでヴァヒを撃ち、テリダックスの手から遠くへと飛ばす。
ヴァヒはそのまま、海の中へ沈んでいった。



激怒したテリダックスは、再び闇の手でワカマを狙う。
しかし、ワカマと思って掴んだそれは、巨大な柱――――――。






彼が回避する間もなく、巨大な柱はテリダックスに激突、そのまま彼を壁へ押し潰した。
大ダメージを負ったテリダックスに、トーア・メトロ六人が立ちはだかる。



トーア六人は、それぞれのエレメンタル・パワーを集結させ、一つに結合。
必殺技「シール〜封印〜」で、テリダックスを「封印石」と呼ばれるプロトデルミスの中へ閉じこめた。





しかし、これがテリダックスの終わりでは無かった。
彼は封印石の中で、自らの能力の一つ
「テレパシー」を使用して、部下のルーダカとシドラックに己を助けるように命令。

結果、ルーダカとシドラックはブラザーフッドの軍隊と一つだったヴィソラッックの軍勢を借り、
テリダックス復活へと動き出す。
しかしルーダカは、自分がより早くテリダックス復活の計画を達成させるため、シドラックの暗殺を企むのだった。



ワカマがルーダカに誘惑され、ホーディカ達を裏切りヴィソラック軍を率いている間、
残ったホーディカとラハガ達は、ヴィソラック軍とのラストバトルに挑む。

その最中、マタウの必死の説得によりワカマは自我を取り戻す。
一方、シドラックはルーダカの策略により、なんともあっけなくキートングという伝説の人型ラヒに殺される。