TOA INIKA/トーア・イニカ稲妻響きし雷光の闘士。


マタ・ヌイマトラン達がメトロ・ヌイを発見した直後、タ・コロガード隊長のジャラーは、ツラガ・ノカマに呼び止められる。
ノカマはこっそり、部族主神マタ・ヌイは唯単に眠っているのでは無く、死にかけている事をジャラーに説明する。
ツラガ達は、マトラン達を心配させないためにその事を隠していたのだ。


そしてマタ・ヌイを救うため、トーア・ヌーバ達が命のマスク「イグニカ」を探しに行った事も知ったジャラーは、
その間、自分達は何もせずにただただ待っている事に我慢できなかった。

ジャラーは、六つの村から一人ずつ、顔見知りのマトランを集めた。


集まった同志は、ジャラーの恋人で、タクアの後を継いでクロニクラーとなった「ハーリ」、
グッコ・フォース隊長で射撃の天才の「コング」、
ボクサーの開発者であり、オヌ・コロの天才的発明者「ヌパル」、
マタ・ヌイ島で最強と謳われるコリ・ボールのチャンピオン「ハウキー」、
そして、ツラガ・ヌジュの言葉を唯一翻訳できるクールな男「マトロ」の5人。

強き絆で結ばれた六人は、ヌーバ達を手伝うためにメトロ・ヌイから旅立った。




途中、六人は「地獄」と呼ばれる島「カルザーニ」へ辿り着く。
そこで彼らは、巨大な体躯を持つ邪神、天帝カルザーニと出会う。

カルザーニは六人を自らの奴隷にしようとし、
お互いの顔を分からなくするために六人のマスクを奪い、他の新しいマスクを与えた。

ハーリは、自身がクロニクラーとして覚えた「外の世界」の情報をカルザーニに話す。
他の五人はその間に、脱出路を探していた。

五人は、トーアが海を渡るのに使用する缶「キャニスター」を作っていたマトランと出会う。
五人はそのマトランを説得し、キャニスターの使用を許される。

その時カルザーニが気付き、脱出を止めようとする。
しかし、マトロがハーリに「マタ・ヌイが死ねばどうなるか」をカルザーニに見せてやれと指示。

カルザーニのカノイ「オリシ」の「使用者と対象の、これから起こるかもしれないお互いの未来を見る」
能力を逆に使い、
ハーリはカルザーニに「マタ・ヌイが死んだ時に世界はどうなるか」を見せつけた。



カルザーニの目に映った映像は、世界の終わり
マタ・ヌイが死んだ時、この世界はゆっくりと崩壊していく。



カルザーニが放心状態になっている間、六人はキャニスターに乗り込み、カルザーニ島から脱出した。







そして六人の乗ったキャニスターは、無事ボヤ・ヌイに到着した。
しかし、浜辺にキャニスターが着陸した直後、レッド・スターという謎の天体から赤い稲妻が発せられ、
六人のキャニスターに直撃した。



キャニスターから出た六人。
その姿は、マトランでは無く、トーアの姿に進化していたのだ。



トーア・イニカは、通常のトーアと比べて異彩を放つ点が多い。

まず第一に、「マスクが生きている」事である。
レッド・スターの電光という特殊なトーアへの進化の仕方の影響で、
彼らのカノイは不思議な事に生命を持つようになったのである。

次に、「特殊なエレメンタル・パワー」。
その属性のトーアが使用できる「属性の力」。
イニカはこの属性の力に、「稲妻」のパワーが追加されており、
例えばジャラーが炎のビームを放つ時、その炎が稲妻を帯びている、と言った具合である。

最後に、「素顔」である。
イニカはカノイを外した時の素顔が、他のトーアとは全く違う。
イニカ達の頭部は、マスクを外した時、顔全体が明るく光るようになっているのである。



JALLER/ジャラー
属性:火
武器:フレイム・ソード
カノイ:カリス(不可能を可能にする)

タ・コロの戦闘部隊「タ・コロガード」隊長。
ツラガ・ワカマの右腕として活躍し、タクアの親友でもあった。

性格はサッパリとした典型的なハンサムタイプで、ヒューキーとも仲が良い。
光のマスクを見つけ、タクアと第七のトーアを探しに旅をした事もある。

ラクシのタラークに一度殺害され、命を落としているが、
タクタヌーバによって蘇生し、その後タカ・ヌーバとなったタクアと生きて再会する。

ヌーバ達を援助するために仲間を集めた張本人であり、チームのリーダー。
タフーほどでは無いが熱血漢でもある。


HAHLI/ハーリ
属性:水
武器:レーザー・ハープーン
カノイ:エルダ(物を探し出す)

ジャラーの恋人。
内気な性格だったが、ジャラーと恋人になってからは性格が明るくなってきている。
タクアの後を継いでクロニクラーに就任したマトランでもあった。

滅多な事では怒らないが、怒ると相当怖い。

冷静沈着でもあり、物事を冷静に判断し行動するため、仲間から信頼されている。
又、ジャラーとの恋仲をマトロにからかわれても、その事を隠そうともしない程ジャラーの事が好き。


MATORO/マトロ
属性:氷
武器:アイス・ソード
カノイ:イデン(幽体離脱)

クールな性格をしている。
他の氷のトーアと比べると社交的な方。

自分がトーアであるとあまり自覚しておらず、自分は戦士では無く翻訳者だと感じている。
時々ジャラーとハーリをからかう。

実は彼こそが、命のマスクを「呪いを受けずに」触ることが出来る運命の者である。

性格は、コパカほどでは無いがクール。しかしジャラーとはあまり喧嘩しない。
むしろ、どちらかというと固い友情が芽生えている。


NUPARU/ヌパル
属性:大地
武器:レーザー・ドリル
カノイ:カディン(飛行)

天才的頭脳を持つ発明者。
メトロ・ヌイでの警察的役割を担ったロボット「ヴァキ」は、彼がデザインしたものである。

マタ・ヌイ島では、対ボロック用兵器として、戦闘ロボット「ボクサー」を開発。
ガ・コロ村での戦闘で破られはしたが、ボロックからの防衛に大きく貢献した。
又彼は勉強する事も大好きで、ヌーバ達が使い終わった重装甲「エグゾ・トーア」を回収、
仕組みを調べて自身の発明の参考にしようともしたが、その前に六人のメンバーに加わる事を優先した。

性格は少々オタク気味で、頭の回転が異常に早い。


HEWKII/ハウキー
属性:岩石
武器:レーザー・アックス
カノイ:サノク(正確に物体を操作し、対象に投げつける)

ガ・コロのマックーと恋人関係にある、ジャラーの親友。
彼の脚力は、彼の得意なコリ・ボールによって鍛えられており、そのキックは恐るべき威力を持つ。
彼は、通称「伝説のコリ・プレイヤー」としてマタ・ヌイでスターだった。

彼はイニカになったばかりの頃、自分の体の色が茶色から黄色とメタリックグレーになった事に気付いたが、
他の誰もその事を話題にしなかった事にガッカリしていた。

彼は泳ぐ事が出来ないため、水中は大の苦手である。


KONGU/コング
属性:大気
武器:レーザー・クロスボウ
カノイ:シュレツ(テレパシー)

レ・コロの戦闘部隊「グッコ・フォース」隊長。
その射撃能力の高さで右に出る者は居ないと言われており、グッコ・バードのディスクシューターの操作、
サモラ・ランチャーの扱い、武器のクロスボウを使用した時の命中率などを見れば誰でも分かる。

彼はメトロ・ヌイ時代、ニディーキとクレッカに脅され、シュートの流れを逆にし、トーア・メトロの邪魔をした事がある。

ちなみに彼は、飛行のマスクを持つヌパルを羨ましく思っている。





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