山形の旬の味を全国に〜セゾンファクトリー〜

平成17年 7月 7日

 山形県の高畠町に行って来ました。セゾンファクトリーと言う会社を訪問するためです。以前から、もの凄い会社だと言 う噂を聞いていて興味津々でした。
 何の会社かと言うと、質の高い農産物を原料に、ドレッシングやジャム、デザート、ジュースなどを作って販売していま す。社長の齋藤明彦さんにインタビューしました。

 「創業は1988年です。仲間達10人でプレハブ小屋から始めました。来て分るとおり、本社工場は森の中です。水が 良いんです。現在の社屋は平成10年の建築です。4億かかりました。今期の売上げは25億が目標です。社員は70名で 平均年齢が27歳と若いです。
 現在は大都市に10店舗の直営店があります。有名なホテルの業務用にもお使いいただいています。セゾンファクトリー と言うのは、セゾン(四季)のファクトリー(工場)です。加工用の農産物ではなく、最高品質で生食に流通するものだけ を原料に使用しています。商品数は720種類ほどあります。実際に売っているのは200種類ぐらいでしょうか。売上げ の45%は大都市の直営店です。つまりマーケットは都会です。
 日常食べるものは地元で採れた安価なもので充分でしょう。でもここの商品はそうじゃない。「ハレの日」用の買い物を するときに手が伸びる商品です。サンダル履きでの買い物ではない、少しオシャレをして、モチベーションを高めて良いも の買いたい時ってあるでしょう。そんな行為を直営店はムードから演出しています。ショップづくりが重要です。そんな思 いを実現したのがセゾンファクトリーです。地域が大切に育てた食品を、どんな風に見せるか、そして買っていただくか…。 大手の食品メーカーが生活者に大量に販売するのは当然です。ウチはこれと全く反対の商売です。最高品質の原料と、それ を使った100%手づくりの商品です。山形の名物・名産と言う形ではなく、生活スタイルを提供し、文化と感動の場面を 売るナショナルブランドになりたいと思っています」

◎齋藤明彦さんプロフィール:1958年高畑生まれ。日大山形高卒業。88年セゾンファクトリー設立。04年アントレ ブレナーオブザイヤージャパン・GROWTHカテゴリー賞受賞。日本商工会議所全国商工会議所青年部連合会副会長を歴 任。


《思うこと》
 齋藤社長はとても魅力的な方でした。昔は随分と悪かったと言っていましたが、とてもそんな風には見えません。人の痛 みが分る実業家だなあと感じました。社員を本当に大切にしていて、「ものづくりの楽しさを分って欲しい。そしてなりた い自分になって欲しい」と言っていました。やっぱり夢を追う人間は輝いています。ありがとうございました。