武家屋敷通りの東勝楽丁には3軒の武家屋敷があります。
一番南側にある小田野家です。

 武家屋敷は玄関が二つありますが、小田野家は玄関がひとつになっています。また門から玄関までどうだんつつじが続いています。もともとは田町の系譜に属する武士団でしたが、今宮氏が佐竹北家に吸収された後間もなく現在地に移りました。もともと武術によって仕えていた家系で、門を入った右側に道場が明治以降までありました。

小田野家の隣に河原田家があります。

河原田家 角館町指定文化財(公開中)無料

 芦名氏の会津時代からの家柄で、後に佐竹北家に仕え代々木山方を勤めました。藩政時代の建築をそのまま踏襲した座敷には、この地方の書院造りの典型的な様式が残されています。

河原田家から横町十字路を背にして進みますと岩橋家があります。

岩橋家 秋田県指定文化財(公開中)無料 

 芦名家の重臣だったが芦名家断絶後、角館の支配となった佐竹北家に召し抱えられました。この屋敷は江戸末期に改造、屋根も萱葺きから木羽葺きに変えられ現在のようになりました。岩橋家は典型的な中級武士の屋敷として形を今も残しています。樹齢260年以上の柏の木は、この家のシンボルです。

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