大曲市の新春農業講演会

江戸家小猫さん

軽妙洒脱な話芸で笑いの世界に(1月17日・土)

 講演する江戸家小猫さん大曲市の新春農業講演会が16日、グランドパレス川端で開かれた。市農業総合指導センター、秋田おばこ農協、仙北農業共済組合、市農業委員会、大曲市の主催で、営農部会長、集落組合長、女性農業士、認定農業者ら270人が集まった。

 始めに東北農政局秋田農政事務所地域第四課の小松清志課長補佐が4月から始まる「米政策改革大綱及び米政策改革関連施策の概要」についてのパンフレットを全員に配った上で説明した。米政策改革大綱は2010年までにそれぞれの地域ごとの米づくりのあるべき姿を実現することを目標に策定した。主な改革要点は▽多様な需要に応え、消費者が求める供給体制の構築▽担い手などプロ経営者の成長・拡大を支援し、食料の安定供給体制の構築▽生産数量を調整し、消費者ニーズ・市場動向を基にした調整方式への転換▽全国一律でばらまきとの批判があった国の助成を地域自らが考えて行動する「地域水田農業ビジョン」での助成制度などが挙げられている。

 最後は話芸家の江戸家小猫さんが「自然の中の私たち」と題して講演した。江戸家さんは親子3代にわたってのものまね芸で寄席に出演する一方、テレビでも活躍。講演では小指を口にくわえてニワトリやウグイス、ホトトギス、ジューイチなど鳥の泣き声を見事に演じた。そして「最近の世の中は身内で殺し合ったり、小学校で刃物を振りかざして暴れたり嫌なことばかり。だからこそ身の回りの人と仲良くしニコニコ笑って下さい。明るくするには電気のスイッチを入れることと笑ってもらうこと。そして自然の素晴らしさの中で生きている喜びを味わうこと」と軽妙洒脱な話芸で聴衆を笑いのとりことさせた。

 中でも高校を卒業と同時に父の江戸家猫八さんに弟子入りし、小指を口にくわえて小鳥の鳴き声を真似る手ほどきを受けても音がそう簡単に出ず、練習を繰り返した時の思い出は聴衆の感動を受けていた。「芸事は一朝一夕には出来ない。2〜3日で芸をマスターされたんでは芸ではない。人間なにごとも時間がかかって大変なんです。それが芸事です。みなさんの農業も芸事です。与えられた土地を長い時間かけて耕してきた。時間を掛け、苦労してこそ素晴らしいものが生まれるのです。一生懸命やることをやったら後は笑っていればいいのです。笑う門に福が来ると言うんじゃないですか」と笑顔が大事だと訴え、会場を沸かせた。