田沢湖町の町長選

現職の佐藤氏が立候補の届け出

夕方5時には佐藤氏の無投票当選が確定か(10月10日・火)

 3選を目指す佐藤田沢湖町長任期満了(11月4日)に伴う田沢湖町の町長選は10日告示され、町役場で午前8時半から立候補を受け付けた結果、現職で無所属の佐藤清雄氏(68)だけの届け出となった。他に立候補の動きがなく、午後5時の締め切りと同時に佐藤町長の3選が確定する。 

 佐藤町長は届け出と同時に駅前の選挙事務所でマイクを握って第一声。「故郷の自然を大事に守り、町民の幸せを第一に一生懸命頑張りたい」と決意表明。事務所前には250人ほどの支持者が集まってあいさつ回りのため出発しようとする佐藤氏を取り囲み「頑張れよ」と激励。その声を受けて選挙カーに乗り込んだ佐藤町長は町内のあいさつ回りへとスタートした。

 3期目を目指す佐藤町長は「この町に暮らす喜びを実感できる町を目指したい」と強調し、「田沢湖湖岸崩落防止の一因となっている水位を安定させるための環境改善を行い、昔の景観に近づけたい。湖こそ町の誇りだ」と自然保護に力を入れる。一方、「新幹線の開業で盛岡までは30分、仙台までだって1時間20分。町営住宅の建築や住環境を整備し、盛岡や仙台も含めた広域的な雇用の拡大を図りたい」と若者の定住促進を図りたいとしている。

 そして▽公共下水道及び農業集落排水対策による生活環境の整備▽高齢者及び児童・母子父子福祉の充実強化▽田沢湖病院の改築と保健サービスの充実▽農村総合整備事業を主とする農村生活環境の整備▽基盤整備事業の推進と担い手の育成▽にぎわいとふれあいのある商業拠点の形成誘導▽先端技術産業の育成と若年労働者の雇用促進などを挙げた。

 佐藤町長は1992年10月の町長選に初出馬。現職町長と一騎討ちの末、初当選を飾り、前回96年の町長選では前町長と新人2人による4人が争ったが大差を付けて2期目の当選となっている。

 3期目の課題の一つとしている町立田沢湖病院は71年に完成した鉄筋コンクリート2階建てで、2716平方メートルの大きさ。老朽化が目立ち、町では2001年から2002年にかけて現在地の西隣に建て替えする計画を立てている。新しい病院には在宅介護支援センター、訪問看護ステーションなどを併設、急速に進む高齢化に向けて町の医療、福祉、保健の拠点として整備したいとしている。