訓練その5 七頭舞とおまけで二本竹

七頭舞

さて、いよいよ訓練も大詰め。
実は冬場も含めて来年の春頃までの予定を組んでいたのですが、寒さがドンドン厳しくなり、雪も降ろうという頃になって毎日30分の自転車通いは実質無理・・・という判断(賢明でした)を下したのです。
そこで今回の訓練は七頭舞をもって締めくくりとすることにしたのです。
今までの踊りの中でも最もハードな踊り。
でも訓練を始めてみると今までの蓄積が物を言い、踊り通せる体力気力がしっかりと出来ておりました。
一番苦労したのは「口唱歌」だったようです。
「ダンドーツットー ツットコダン・・・・ダゴスコダゴスコダゴスコダン・・・」などと言いながら踊るのですがこれが中々覚えられない。
というかその訛った感じはこれまで味わったことの無い別世界。
振りは続いていても口唱歌が出てこないので踊りがストップするということが度々続きました。
それでも日数をかけこれもクリアした頃には踊りもこなれて流れが出てくるようになっていました。
不思議なものですね。
でも口唱歌でずっと踊り通すことは実は本当に大変なことなのです。
一回踊り通すと息が上がってフラフラ。
一人で踊っているので休みなく言い続け息を抜くことが出来ないからです。
でもそれを訓練としてやり通すことで筋力も肺活量も増すのです。
しかしそれが最終目的ではありませんので時期を見計らって私の太鼓で踊り通す訓練にその内変わりましたが・・・。
踊りは「横跳」〜「三足」までを「太刀」と「ササラスリ」の2種類の踊り方に挑戦。
何度も通して踊っても根を上げない強い身体が出来ておりました。
訓練を始めたころの踊る身体とは月とスッポン。
と言っても良いくらい表現力が増しておりました。


それは私もびっくり、内心本当に嬉しい思いがしたものでした。
秋田を引き払う予定の日程にはもう少し間がありました。
そこで短期間でも覚えられる踊りを・・・ということで秋田の手踊り「二本竹」をおまけに。

二本竹

本当に短期間でしたがすごい消化力で覚えきりました。
踊り方は秋田の手踊りの特徴が全編に織り込まれています。
その上シンプル。
彼女が秋田に住み付きアルバイトを始めたころ、同じパン工房で働いていた藤さん(私が笛を習っている方です)と角館の祭りの囃子についてあれこれ会話していた時に、「二本竹」という曲もあるんだよ・・・ということを教えてもらっていた、ということもあって気持ちの上でも何か親近感があったようです。
こうして貪欲に、着々と踊りの曲数も増やして約8ヶ月間の訓練の千秋楽を無事に迎えました。
本当にご苦労様でした。

彼女は今回だけにとどまらずに、今後、引き続き訓練を重ねていく予定です。
今後の彼女の精進を願って、とりあえず今回の訓練のまとめをこれで締めくくらせてもらいます。