今回は姫島盆踊りの数ある踊りの中からキツネ踊りです。

これは私が以前取材したものをまとめたものです。
したがって現地と若干違うこともあるかと思いますが、どうぞそのときはご勘弁ください。
キツネ踊りは1サイクルが13カウント。
それを繰り返して踊ります。
踊り方の特徴としては左、右、右、左という風に踏んでチョン、踏んでチョンと二度踏みの足を使うのが最大の特徴です。
これを現地では盆足と呼ぶそうです。
顔は白塗りに赤い色でヒゲを描き手拭をかぶります。
白い下着姿に白い尻尾をぶら下げて踊る子どもたちの姿は本当に愛くるしいものがあります。

まず肩幅くらいに足をひらきます。
左手には提灯のぶら下がった傘を持って踊ります。
合図の笛が鳴ると腰をぐっと落として構えます。
手はフリーにしておきましょう。
踊りは時計回りで進行します。

@左足を前に踏み出します。その時右手で腿を打ちます。
  トで右手を軽く握りながら顔の前に持っていきます。
  右足は次のカウントでつくために上げます。

A右足の先の部分を地面にトンとつきます。
  その時握っていた手を顔の前でわずか引き落とします。
  (感じとしては顔をなでるような)
  足の幅は肩幅のままです。

BCはその逆をやります。

DEでもう一度@Aと同じ振りです。
  これで3歩分進んだことになりますね。

  

  トでEでついた右足を高く上げながら軽く飛び。

Fでその右足を着地します。
  手は上下しますね。
  

  トで今度は左足を高く上げながら軽く飛びます。

Gでその左足を着地させます。
   手を例のごとく撫で下ろしながら次の手順へとつなげます。

Hで後ろを振り返りながら握った右手で指します。
  このときの重心は左足にしっかりと乗せたままで右足をやはり軽くチョンとつきます。
  握った手は甲が下を向くようにして指しましょう。

Iでもう一度くりかえして指します。

Jで手を顔の前に持っていきながら進行方向を向きます。
  左足を右足の位置にそろえます。(肩幅であることは変わりません)
  ですからその前にチョンとついた右足に重心を移し変えて置かなければこの動きは出来ません。

Kで左方向を向きJでそろえた左足をやや左後方につきます。
  手は顔をチョロンとなでるような感じでやると可愛いでしょう。

Lはその逆。
  右方向を向きながら右足をつきます。

そして@に戻り繰り返します。

次回は私が採譜した姫島盆踊りの歌と太鼓を掲載いたします。
お楽しみに。