ほんの400年前の昔、秋田県角館の「かじかせ川」には渡し場が有りました。当然、舟の船頭さんんもおりました。舟の安全運航のご加護を得たくて、川向かいの「小倉山」の高台に金比羅宮を建てました。時には日暮れや夜明け前の運航も有り、その時は金比羅宮に舟付き場所の目安となる灯り(提灯)を提げました。川には沢蟹がおり、宮の中に赤い沢蟹の額が奉納されていました。近くの住民の中には近年まで蟹を食べない家も有りました。角館の佐竹北家の殿様も久保田(秋田市)への参勤にはこの渡し場を利用し、刈和野、稲沢を経由して向かいました。渡し場近郷の人や古老のお話しを聞き、想像図を書いてみました。


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