一人暮らし老人宅の防火診断
石油ストーブの上にテーブルを置いて食事する老人も(11月6日・木)
大曲消防署は4日から6日まで一人暮らし老人を対象に防火診断をした。お年寄りのちょっとした火の扱いのミスが火災を招くケースが多いことから、市社会福祉協議会の協力をもらって、1班3人編成で各家庭を訪問、火気使用状況に目を通した。
6日朝はホームヘルパーの案内を受けて15世帯を訪問。92歳の男性宅ではいつ、火災が起きても不思議でないような石油ストーブを使っているケースも見られ、署員は改善を強く要望していた。
診断は煙突が破損してないか、燃えやすい物に接していないか、ガス器具の使用状況、石油ストーブ、電気配線など12項目にわたってのチェック。電気配線ではコードの上に重いものを置きっぱなしにして、電気の流れを悪くしている状況もあった。また、石油ストーブのすぐそばに洗濯物を置いて乾かしている危険な使い方をしているお年寄りもいた。
一方、92歳の男性は反射式石油ストーブの上に手作りの木製テーブルを置き、そこで暖を取りながら食事しているというまさに火災と背中合わせの暮らし。テーブルの下には一応、トタンを張り付けていたが、署員は「トタンは熱を通す。熱がこもると燃えだすのは間違いない。絶対に止めてほしい」と注意していた。しかし、お年寄りは「晩酌をやるときのちょっとした時間しか使ってない。ストーブの前でないと食事もおいしくない」と困った表情で弁解。署員が近くに住む息子さんの家に電話して改善を求めていた。
今年、大曲市では一人暮らし老人宅の火災が2件発生している。診断に歩いた署員は「女性の多くは火の扱いは良く注意している。男性の場合は無頓着というかちょっと問題が多い」と話していた。3日間で32世帯を歩いた。同市の一人暮らし老人は701世帯。署員は全部を回りきるわけにはいかないだけに家庭訪問をするホームヘルパーを通じて、火災予防を依頼していた。