秋田県南工業振興会が発足──活力ある産業の集積圏を目指す(3月26日)

 県南の活力ある産業集積圏の形成を目指そうと26日、県南の企業216社が参加して「秋田県南工業振会」が設立された。午後1時半から横手市のセントラルホテルで設立総会を開き、150企業の代表が参加して、同会の会則、事業計画、予算などを決めた。

 1993年5月、県南3市3郡の企業、商工団体、行政が連携して「県南圏域テクノサテライト構想」を策定、テクノサテライト構想推進協議会(会長・寺田典城横手市長)が同振興会設立の準備を進めていた。今後は県南工業振興会が核となって圏域内の企業間交流や人材育成、技術の向上、さらには新製品、新技術の開発を支援し、地域産業の振興を図る拠点として動きだす。

 設立総会では始めに会長の寺田横手市長が「産学官が一体となって活動し、県南の工業振興に尽くされることを期待する」とあいさつ。羽後町の秋田指月株式会社監査役の清川徳光氏を議長に総会を進めた。

 会として取り組む主な事業はまず人材育成として▽県が進めている先導的経営者研修の実施▽中小企業技術者へのコンピューター研修の実施▽インターネットへの接続や操作方法の研修、ホームページの作成研修などを行う。新製品、新技術の開発と促進及び技術水準の向上を狙いに▽個々の企業の要望に基づき、大学、公設試験機関の橋渡し役を行い、技術相談、技術指導、協同研究の推進を図るとしている。また、同業種、異業種間などの企業間交流を図り、情報交換やインターネットをいかに活用し企業経営に役立てるかを研究したいとしている。

 この他、情報収集提供事業として、振興会の情報や各機関の研修事業や国・県・市町村の支援制度などの情報を提供したいとしている。

 これまでに一般会員216社が参加したほか、銀行など金融機関、NTT横手、大曲、湯沢の各支店など合わせて17事業所が賛助会員として登録された。また、秋田県工業技術センターや秋田大学地域共同研究センター、県南の3職安や県南の商工団体、市町村あわせて76団体が特別会員として登録した。

 審議では「今日のものが明日には通用しないような時代となっている。大企業の下請けのような事業では企業は潰される。もっと突っ込んだ事業を取り組んでほしい」と最近の目まぐるしい技術革新に危機感もあらわに要望する声もあった。

 最後に来賓として参列した県商工労働部の臼田雅郎工業振興課長は「景気の回復の足取りは重いが、技術革新は急速に進んでいる。それだけに企業間が協力し合って智恵を出し合い、経営努力を積み重ねなければならない。県としても協力を惜しまない」と述べた。

 総会では秋田渥美工業株式会社(横手市)取締役工場長・大鷲晴夫氏を会長に、特殊工作株式会社(十文字町)専務取締役・滝沢勝男氏及び秋田木工株式会社(湯沢市)代表取締役・阿部行夫氏を副会長に選出した。

 役員は次の通り。事務局は横手市役所内に置かれる。

 ◇幹事▽秋田プレシジョン(同)櫻井武▽秋田清酒(仙北町)伊藤辰郎▽田口木材(田沢湖町)田口公彦▽仙北中央自動車協業組合(中仙町)佐藤一男▽安藤商店(角館町)安藤恭蔵▽三共光学工業(仙南村)竹田武弘▽山崎ダイカスト(千畑町)山崎博次▽オンワードエース(西仙北町)佐々木正信▽福乃友酒造(神岡町)一星邦彦▽ユニシア・ジュックス秋田工場(横手市)山田洋一郎▽秋田部品(平鹿町)渡邉清彦▽西山製作所(雄物川町)西山安治▽ウッディ山内(山内村)下タ村基作▽秋田睦合成工業(大雄村)渡辺祐平▽秋田指月(羽後町)清川徳光▽雄勝セラミックス(雄勝町)簗瀬賢悦▽協和精工皆瀬工場(皆瀬村)鈴木耕一▽鈴木縫製(東成瀬村)鈴木圭作

 ◇監事▽光ガラス稲川工場(稲川町)斉藤忠弘