石黒家 角館町指定文化財(公開中)300円 有料

 石黒家は佐竹北家の用人を勤めた家柄で、嘉永6年(1853年)に現在地に移転しました。薬医門には、文化6年(1809年)の矢板があり、門を入ると起こり破風に懸魚のついた正面玄関と脇玄関があります。主屋は萱葺き屋根で庭には築山、巨石、樅の大木、東屋があり、武家の格式を示しながら簡素なたたずまいを呈しています。道路面にはのぞき窓を付けた黒板塀がめぐり、現存する武家屋敷の中でも最も格式が高く古い屋敷です


青柳家 秋田県指定文化財(母屋、門、蔵)有料
 芦名家普代の武士でしたが、芦名家断絶後佐竹北家の組下となりました。屋敷は、広い表間口に薬医門、道沿いにめぐらせたのぞき窓のついた黒塗りの彫子下見塀が特徴の格式ある造りになっています。万延元年につくられた薬医門をくぐると、テーマごとに館を設け、代々伝わる武具、美術品。秘蔵の品などの公開施設になっています。詳しくはこちらへ


岩橋家 秋田県指定文化財(公開中)無料 
 芦名家の重臣だったが芦名家断絶後、角館の支配となった佐竹北家に召し抱えられました。この屋敷は江戸末期に改造、屋根も萱葺きから木羽葺きに変えられ現在のようになりました。岩橋家は典型的な中級武士の屋敷として形を今も残しています。樹齢260年以上の柏の木は、この家のシンボルです。


河原田家 角館町指定文化財(公開中)無料
 芦名氏の会津時代からの家柄で、後に佐竹北家に仕え代々木山方を勤めました。藩政時代の建築をそのまま踏襲した座敷には、この地方の書院造りの典型的な様式が残されています。


小田野家(公開中)無料
 武家屋敷は玄関が二つありますが、小田野家は玄関がひとつになっています。また門から玄関までどうだんつつじが続いています。もともとは田町の系譜に属する武士団でしたが、今宮氏が佐竹北家に吸収された後間もなく現在地に移りました。もともと武術によって仕えていた家系で、門を入った右側に道場が明治以降までありました。


松本家 角館町指定文化財(無料)
 松本家がある小人町は、足軽や中間などが住んでいた所です。従って門も黒塀ではなくしば垣になっています下級武士でしたが「烏帽子於也」(えぼしや)の著者と知られる須藤半五郎を出した尚学の家です。屋敷は幕末のころの建築になり、屋内では写真右にあるイタヤ細工の製作実演をしています。


        角館町樺細工伝承館(有料)
 角館町樺細工伝承館は、特産品の樺細工が伝統的工芸品指定(昭和51年)になったのを機に、その振興を図るために昭和53年に開館しました。樺細工は、山桜の木肌を磨いて作る工芸品で、古くは武士の手内職として印篭や胴乱、現在では茶筒作りに200年の伝統の技が息づいております。館内は、工芸、文化、歴史資料の展示室や樺細工の製作実演、また特産品販売コーナー、喫茶室などからなっております。